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当院の特徴

「ご挨拶」の内容と一部重なりますが、当院の標準的な治療の流れを特徴として少し詳しくご説明いたします。

0.上野歯科医院の特徴

 (2024年2月現在)歯科医師は院長である私(上野光信)と理事長(上野秀夫)の二人、歯科衛生士は三人、受付、サポートスタッフという体制です。規模は小さいかもしれませんが、私の地元でもあり、祖父の代からの患者さんもいらっしゃいます。技術が大切なことは言うまでもありませんが、長く診させていただくということも同じく大切に考えています。

 医院の特徴ということを考えると、出てくるのはなんと言っても「診療の専門性」だと思います。「診療の専門性」とは歯周病 矯正 根の治療 歯以外の痛み(口腔顔面痛)などの治療を「一つに」絞り専門的に行う、というものです。

 現代の社会や教育の流れからいくと「得意なことで突き抜けること」が重要なことだと言われています。学校の勉強で言えば、苦手科目を延々とやってモチベーションを落とし、非効率的に学習を続けるよりも、得意科目をやることによりその能力をモチベーション高く一点に集中し、効率的にぐんぐん伸ばしていくというものです。とても理に適っていると思います。これを専門歯科医院にたとえれば、一般歯科医院は苦手な科目を含め全てをバランスよく学んでいくことにたとえられるでしょう。

 全てをバランスよく学んでいく方法は、もしかしたら時流に逆行しているように見えるかもしれません。

 しかし、得意科目に一点集中することはできないまでも、苦手科目をなくし得意科目もバランスよく学んでいく方法もあると思います。私がこのような立場を取るのは、祖父の代より地域の医療に携わっていることが大きいかもしれません。現在、共に診療をしている父もそのような考えを持ち、私にまで引き継がれています。
 単に口の中と言っても、様々な種類の症状があります。患者さんが痛みをまさに感じている症状もあれば、痛みや不具合がでる一歩前の状態、また中長期的な視点から考えると今からの処置を考えておいたほうがよい部分なども実際にはあります。その(潜在的なものも含め)様々な困りごとに対し、適切な診断、処置をしていきたいと考えています。様々な種類の困りごとに対応するためにはやはり診療科を一つに絞らずにまんべんなく学んでいくことが必要です。

 診断中に、より専門的な診断や技術を必要を認めた場合には、できるだけ適切な専門性を持った医療機関へ速やかに連携を取るように努めます。これは一般歯科の重要な使命の一つと考えています。そして様々な分野をできるだけ高度に診断治療することができるように日々努力してくことも同じく一般歯科の重要な使命の一つでしょう。

 当院にいらっしゃる患者さんは年齢層も幅広く、健康状態も様々、また患者さんの背景も様々です。単に技術的なレベルが高い治療をすることがその患者さんにとってベストな選択であるとは決めつけず、患者さんそれぞれにあった対応、治療を我々だけではなく、患者さんと一緒に迷いながら探していくという姿勢を大切にしたいと考えています。

 近年、口腔内細菌や口腔の機能が全身の健康に関わる科学的裏づけが多くされてきていることから「むし歯、歯周病予防のために歯をみがく」ではなく「全身の健康のために歯をみがく」ことをしっかりお伝えすることを大事に考えています。公益社団法人日本糖尿病協会の登録歯科医でもあります。また健康の三本柱である、食事、運動、睡眠の「睡眠時」における歯ぎしりくいしばり、いびき(睡眠時無呼吸症候群の疑い)にも留意して診察をしています。

1.全身状態の把握、連携

 歯科治療というと一般的に全身との繋がりが薄いように感じられますが治療の前に全身状態を把握していくことは、安全に歯科治療も進めていくためにも大変重要なことです。血圧測定や通院状況、飲んでいるおくすりなどををお伺いし、予想される治療内容から必要と判断した場合はかかりつけの医科の病院へ情報提供のお手紙を書かせていただくこともございます。
 一刻も早く治療に入りたいお気持ちも当然あるとは存じますが、安全に歯科治療を進めていくためにもご協力をお願いいたします。

2.問診 

 患者さんの現在困っているところや痛みの経過を詳しく伺います。
 どのようなことをきっかけに始まり、どのような経過をたどり、現在どのような状態なのかを患者さんご自身の言葉でお話しいただきます。

3.その他の診査

 レントゲンの撮影や、温かいもの冷たいものに対する歯の神経の反応、硬いものを噛んだときの歯の反応、歯の周りのポケットの深さ、歯ぐきや粘膜をさわったときの反応、病変の色や性状など様々な診査をして原因を突き止めます。歯科用顕微鏡を使い、細かい破折線を発見できることもあります。現在お困りの状況が、診査で再現できるかどうか、歯が原因のものなのか、歯以外のことが原因であるのかの鑑別も重要です。

 診断の結果、診査でお困りの痛みの状況の再現が難しく、また、お話から考えられる解決方法が、神経を取るなど後戻りできない処置しかない場合は「待機的診断」つまり経過をみさせていただくということもあります。これはいわゆる「ほうっておく」というわけではなく、現在の病状の推移を注意深く見守り、診断がはっきりするタイミングで適切な治療をするために必要なことです(する必要のない、後戻りのできない治療(例・歯の神経を取るなどの治療)を避けるためのものでもあります)。患者さんからしたら、不安な状況が続くようにも思えてしまいますが、できるだけの説明をさせていただき、適切な診断適切な治療を心がけています。

4.診断治療

 正確に診断がつけば治療を進めていくのみですが、治療する箇所によっては治療方法が何通りも考えられます。

 各治療方法のメリット・デメリットをお話しながら患者さんのご希望を伺い、治療方法を決めていきます。口の奥の方で見えにくいところは歯科用顕微鏡とそれに接続した画像システム(ADMENIC DVP)で拡大した動画を見ていただきながら説明をすることもあります。

 私自身、様々な分野の様々な症状に対応できるホームドクターを目指し各学会に所属し日々研鑽を積んでおります(所属学会は「理事長・院長ご挨拶」ページ下段に掲載しています)。より専門的な歯科治療が必要な場合には、高度医療機関へのご紹介もいたします。

(マイクロスコープについて)

 当院ではマイクロスコープをドクター2人で2台所有し、積極的に診査診断に取り入れています。

 マイクロスコープは20倍以上、視野を拡大してみることができ、大変便利な道具です。詰め物と歯のすき間を詳しくみたり、割れている疑いのある歯の診断、根管治療(歯の神経の治療)、外科手術など非常に幅広く活躍してくれます。

    本HPの他所(リンク先の下にあります)でも触れていますが、皆様に注意していただきたいのは、マイクロスコープの倍率が高いからすごい、というわけではありません。各処置に適切な倍率というものがあります。余談ですが私は過去に双眼鏡を買う際、倍率が高いからいいものだろうと思い買ってみると、自分の見たい景色とは違い、また手持ちでは手ブレの影響が強く出てしまうことがわかり失敗したことがあります。つまり処置に適切な倍率を選べる人間側の能力が重要です。

 そしてマイクロスコープは自動で病気をみつけてくれる道具ではありません。あくまで我々の視覚を補強してくれる道具に過ぎません(簡単に言うと眼鏡の延長のようなものです)。重要なのはあくまでそれを使うドクターの基本的な診査診断能力、治療技術なのです。マイクロスコープが大変便利な道具であるからこそ、当院ではこの点を敢えて強調しております。

 またマイクロスコープも毎日使ってこそ、比喩的にはなりますが「手に馴染む道具」になります。ですがマイクロスコープを使う治療だからすごいというわけでもなく、マイクロスコープを使わずとも十分にできる治療なのにマイクロスコープを使うことにこだわりすぎると単に非効率的な治療ということにもなりかねません。あくまでバランスが重要と考えています。

 基本的な診査診断、治療技術を磨き、マイクロスコープを日常的に使う環境を我々は大切に考えています。

5.予防の提案 定期検診

 もっとも困っている部分がある程度解決したとき、あるいは必要な治療が一通り終わったときに現在の落ち着いた状態をできるだけ長く保つための予防の提案をいたします。国民病と言われる歯周病(歯槽膿漏 しそうのうろう)については、適切なブラシや歯間ブラシなどの補助的な清掃器具を使った磨き方を、むし歯についてはブラッシングはもちろんですが特に甘い物のとりかたや、歯磨き粉や洗口剤などフッ素(フッ化物)の効果的な使い方を、皆様の毎日の生活の中で実現可能なかたちにしてお話します。 先にも述べましたとおり、お口の中の健康は全身の健康に影響を与えるということが様々な調査で明らかになりつつあります。お口は思い立ったその日からケアに取り組める場所です。

 むし歯でも歯槽膿漏でもなく、口腔崩壊の引き金となる無意識の噛み締め(TCH)歯ぎしりや食いしばりについてもお話させていただく機会は多いです。必要であればマウスピースの作成を提案させていただくこともあります。

 治療のための通院が終わり、早く患者さんを通院生活から解放して差し上げたいところですが、とても大事なところなので予防の話にお付き合いいただくこともございます(もちろんご希望があれば、です)。

診療内容

歯科

一般歯科、小児歯科、口腔外科、矯正歯科

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