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全身の健康のために歯をみがく

歯をみがく理由

「なぜ歯をみがくんですか」と聞かれると、多くの方は「むし歯になりたくないから」「歯周病(しそうのうろう)になりたくないから」「エチケットのため」と答えるのではないかと思います。もちろんどれも正解だと思います。
私自身もそのように言われてきましたし、またそのように患者さんに指導もしてきました。

しかし近年、お口の中と全身の健康との関係について様々なことがわかってきました。
これからも新たなことが判明してくると思います。
そうなると、単に「むし歯になりたくないから」ということよりも「全身の健康のために」と考えた方が、実に面倒な歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなども「よし、やってみるか」という気持ちになりやすくなるのではないでしょうか。
今日のブラッシングが、5年後10年後の全身の健康に関わると思えばブラシやフロスを握る手にも力が入ることでしょう(実際は力を入れて歯をみがくことをおすすめしていません。あくまで例えです)

全身の健康のためのキーワード

お口の中と全身の健康との関わり方のキーワードは「炎症」「菌血症(きんけつしょう)」「低栄養」です。

いきなり難しい言葉が出てきて驚かれたかもしれませんが、

「炎症」というのは、磨きのこし(細菌のかたまり)がたまって炎症反応で腫れてしまった歯肉が出血することにより、炎症で出てきた物質が体の他の部分に影響を与えるというものです。

「菌血症」は歯肉が出血することにより、口の中の細菌が血管を通して体の他の部分に影響を与えるというものです。

「低栄養」というのは、特にご年配の方に言えることかもしれませんが、歯を失い、適切な歯科治療を受けずにいることにより、ものを食べる機能が衰えてしまい、結果、全身の筋肉が減って、肉体活動そのものに影響が出るということです。

お口のなかと関係が深いと現在わかっているもの

全身との関係ということで、具体的には「認知症」「誤嚥性肺炎」「糖尿病」「動脈硬化」「早期低体重児出産」などとの関連が深いとされています。
こう書いてしまうとイメージは、より鮮明になるのですが、上記の病名がついていない方は「私は関係ないや」と悪い意味で安心してしまうという側面もあると思います。
「口の中の細菌や炎症が全身に影響を与える」これが当院が皆さまにお伝えしたいことです。これはつまり、毎日お口の中をしっかりきれいにして、定期的な歯科医院でのお口の中の状態の確認、清掃チェック、必要があれば適切な歯科治療を受けることにより、病気を未然に防ぐこと、今の病気の状態をよりよくすることができるかもしれないということでもあります。

当院の記事でもお口の中と全身との健康との関連に触れる「科学的な裏付けのある」記事を増やしていきたいと考えています。

全身の健康に特に関わりのあるものとして「歯周病(しそうのうろう)」「むし歯」があります。歯肉が腫れて歯を支える骨を溶かしてしまう「歯周病(しそうのうろう)」歯が溶けてしまう「むし歯」これら二つの予防策は独学ではなかなか難しいものです。ご希望あれば我々がお力になりたいと思っています。

「全身の健康のために歯をみがく」これが当院の予防の土台です。

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