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当院の空気の流れ 口腔外バキューム

治療中に発生するエアロゾルをどう処理しているかについてご説明したいと思います。

もともと、当診療所は待合室にある排煙窓から、診療室の対向している二ヶ所の窓、消毒コーナーを抜け裏口の窓へと、換気のための空気の通路が、様々な方向へ十分確保されています。

しかし診療中に発生する水分を含んだ空気(エアロゾル)の対策は移動式の口腔外バキューム1台のみでした。移動するにも重く、煩雑で、治療椅子を移動するたびにバキュームも移動するという運用方法は現実的に大変厳しいものでした。

そこで特に診療中のエアロゾル対策として、当院でこの度導入したものは各治療椅子に固定設置された口腔外バキュームです(当院にもともと口腔外バキュームはありますが今回のものとは別のものです)。上記リンクより口腔外バキュームの製造元である東京技研さんが公開している動画をみることができます。ぜひご覧ください。

これにより当院で治療中に発生したエアロゾルは、すべての治療椅子で、その場で、できる限り吸引され、床下に配置された管を通っていきます。

設置には床を剥がして管を通し、さらにモーターなどをおく機械室を拡張しなくてはなりません(さらに床の高さも変わります)。そのため現実的に設置を考えるとなると、医院設計そのものを変えなくてはなりません(途中から導入しようというのはほぼ不可能だと思います)。

 

院内の二酸化炭素濃度は常時モニタリングしております(三密の一つの基準として)。

現在の地球大気の組成は、場所や時間によって 0 ~ 4%の範囲で変化する水蒸気を除くと窒素が 78%、酸素が 21%、アルゴンが 0.9%、二酸化炭素が 0.04%と言われています。

0.01%とは100ppmのことです。

ですので上記画像から院内の二酸化炭素濃度は0.05%(約500ppm)ということになります。

私が最初に院内に入りモニターを見たときは400ppmから500ppmですのでおおよそ大気の組成と等しいということになります(前日夜から当日朝まで人の出入りがなく暖房もかけていない状態)。

厚生労働省は室内の二酸化炭素濃度の基準をビル管理法に基づき1000 ppm以下としています。

当院の二酸化炭素濃度モニターは1000ppmになるとアラームが鳴るようにしています。

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