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昼ごはんの後に歯を磨いたほうがいいのか

[2023.05.15]

昼ごはんの後に歯を磨いたほうがいいのでしょうか、という質問をよく受けます。

確かに、食後に歯を磨きましょうというフレーズは小学校やテレビ等々、どこかで耳にした記憶があります。そこから考えれば昼ごはんの後も当然歯は磨いたほうがよいということになります。

一方、むし歯予防の観点から、また歯周病予防の観点からも1日2回というのは推奨できるブラッシング回数です。1日2回、各2分間、歯磨きペーストを使ってお口の中にフッ素を補充してむし歯予防、歯肉との境目にプラークを溜めないように優しくブラッシング(できれば歯間清掃用具も)をして歯周病予防をするというのが、文献的にもサポートされた現代の標準と言ってよいでしょう。

さらに最近では明らかに「磨きすぎ」という患者さんもよく拝見します。

歯ぐきが下がってしまい、歯の根が見えている状態。そこにしみる症状があったり凹んでしまっていることもあります。

これらを総合して私がどのように考えているか。答えは「人それぞれです」では答えたことになりませんから、いくつか場合わけをしてお話ししたいと思います。

・歯も磨いたり磨かなかったり、いわゆる寝落ちしてしまうことも多く、歯磨きの習慣があまりついていないなと自覚がある

歯ブラシの習慣を確立することがまず大切です。磨きすぎということはひとまず考えなくて良いと思います。私のおすすめは夜歯を磨かなくてはならないという思い込みを捨てるということです。夜磨けなくて、次の日も寝落ちしてしまって、、、とそれが続いてしまうという話をよく伺います。この際、1日のうちのどこかで1回、歯磨きペーストをしっかりつけて磨くということから始めましょう。朝でも昼でも夜でも良いです。それで口の中が爽快になる感じが出てきて、もっと効果的な磨き方にも興味が出てきたら、糸ようじやフロスを使ってみたり、1日2回、朝晩ブラシの時間を取るなど考えていくと良いかと思います。

・歯磨きの習慣はしっかりついている。予防のためにできるだけのことをしたい。歯がたまにしみたりするのが気になることもある。

この状況に当てはまるかたは、もしかしたら磨きすぎということがあるかもしれません。定期的に歯の検診を受けているのであれば、いわゆる磨きすぎに当てはまるかどうか歯科医院のスタッフに聞いてみるのもいいかもしれません。

・これらの状況に特に当てはまらない

定期検診で新たに治療が必要なむし歯ができていない。歯周病もコントロールされている。これらが満たされていれば、昼はものが挟まって気になるのを解消する程度、または食べ物のにおいを消す程度に歯を磨くという感じで良いと思います。現在の状況でお口の中のバランスがうまく取れているのだと思います。

以上、ご自身がどれに当てはまるか参考になればと幸いです。

 

 

 

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