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つめもの と かぶせもの の違い

[2020.01.20]

むし歯の治療をするときに「むし歯で柔らかくなった部分を除去してつめますね」「ここはかぶせものをしましょう」という話を聞いたことがあると思いますが、つめもの と かぶせもの はどのように違うのでしょうか。またどのように私が判断しているのか、そのお話をしたいと思います。

つめものとは

つめもの とはインレーであったりレジンという光硬化型の材料を使って形態を回復するものです。なくなってしまった部分をパズルのピースを合わせるように回復するということです。当然見た目は歯の形になります。


かぶせものとは

かぶせもの とは歯にすっぽり帽子をかぶせるようなイメージです。金属であったりジルコニアという材料であったりします。かぶせるためにひとまわり歯を小さく削ることが必要になります。治療後は歯の形になります。

判断のキーワードは歯の強度

患者さん側の心情から言えば、これは当然つめものの方が良いと感じることが断然多いと思います。
部分的に削るだけで済めばそちらの方が良いと考えるのは当然です。

ここで両方の選択肢をお話しした上で、判断のキーワードになるのは「治療後の歯の強度」です。
つめものは、削る量は比較的少なくて済みますが、歯の強度は増えません。
かぶせものは、かぶせるためにひとまわり歯を削る必要は出てきますが、歯の強度を上げることができます。

大きなむし歯の治療を受けた歯の強度は?

歯はそれまでに失った歯の量に応じて強度は減っています。神経に近いくらいのむし歯に過去になったことがあるとすれば、もちろんケースによりますが3割〜4割程度は歯が失われていると考えてよいと思います。すると、この歯を長く使うために特に対策を打っておきたいところは、歯の破折です。奥歯であると特に食事で噛むときや、日常的な歯の接触により歯に負担がかかります。それらのことにより、むし歯はなくとも歯にひびが入ることによって神経に炎症が起こり神経の治療が必要になってしまったり、歯の根っこまでひびが入っている場合には歯の保存そのものまで危ぶまれることもあります。このように歯の強度に関連して起こるアクシデントは、再度むし歯になってしまったなどのことよりも、大きくなってしまうことがしばしばあるのです。ではなんでもかんでもかぶせれば良いかというと、話はそう単純でもないのです。かぶせるために必要な部分を削ることで一時的にしみる症状が出てしまうこともありますので、そのリスクも考えなければなりません。

どのようなことを考えながら判断して提案するか

そのため、歯はなるべく削らない方が良いことは十分理解している上で、歯を長く使っていくための対応策としてかぶせることを提案させていただくことがあります。残っている歯の量、歯の形態、それまでにつめものなどがどの程度安定していたのか、上下の顎の残っている歯のパターン、むし歯のなりやすさ、歯の接触癖(詳しくはTCHの項目をお読み下さい)の強さ、根の治療がすでに行われているかどうか、この辺りを考えながら判断します。もちろん治療の選択肢として提案いたしますので、無理に治療をおすすめするようなものではありません。歯の削る量は最小限に、つめもの の治療が総合的に見て向いている場合にはそのようにご説明、おすすめいたします。

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