日本糖尿病協会 登録歯科医
当院は、公益社団法人日本糖尿病協会の「登録歯科医」となりました。
本制度についてご説明いたします。
公益社団法人日本糖尿病協会「登録歯科医」とは
(公益社団法人日本糖尿病協会HPより)
以下引用開始
「日本糖尿病協会 登録歯科医制度とは、日本歯科医師会と日本糖尿病協会が、日本歯周病学会のお力添えを戴き、相互の連携を一層強化し、糖尿病・歯周病・血管病変に関する情報交換により、予防並びに治療の向上を目指し、同時に会員相互の理解を深め、国民の健康増進に寄与することを目標としております。
近年、糖尿病と歯周病の因果関係に関する論文が報告され、歯周病は糖尿病の腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、小血管障害に次ぐ6番目の合併症と言われています。
また、歯周病がある糖尿病患者では、歯周組織の微小血管障害、歯周結合組織の代謝の異常、免疫機能の低下や唾液の減少・口腔乾燥を発症する場合があります。
さらに、重度の歯周病は、糖尿病患者における虚血性心疾患ならびに糖尿病腎症による死亡の予知因子となることや、糖尿病患者に対し歯周病の治療・管理を行うことにより、血糖コントロールが改善したとの報告もなされております。相互に与える影響が大きいことが数多く報告され、両者に密接な関係があることが年々明らかになってきおります。
本制度は糖尿病・歯周病を罹患している患者さんに対し、歯科医師や療養指導医を紹介するなどの医科歯科連携を行い、患者さんの糖尿病・歯周病の予防・治療に努めます。是非、日本糖尿病協会登録歯科医となり、ご活躍ください。」
引用ここまで
ちょっと複雑で難しい文章だったかもしれません。
歯周病と糖尿病との深い関係
最近、歯周病と糖尿病と関係があるということがいろいろわかってきています。
お口の中の健康が、全身の病気(ここでは糖尿病)と関係あるということです。
歯周病のケアをすることにより、糖尿病の状態をよくすることもケースによっては可能と言えます。
糖尿病は全身疾患と言ってもいい病気です。頭から足先まで影響の出ない場所はないと言っていい病気です。
しかも初期はほとんど無症状であるため、発症に気づかずに健康診断などで指摘されるのがほとんどです。
糖尿病予備軍は2017年で約1200万人と言われています。糖尿病は1度発症すると治癒はしないため(治すのではなくコントロールするという考え方です。)予備軍の状態から発症させないことが重要です。
糖尿病との関係から言っても、歯周病を単に「お口の中だけの病気」ととらえず、全身に影響を与える病気ととらえることが今後必要になってくるでしょう。
日本糖尿病協会の「登録歯科医」として、みなさまが「お口の中の健康」の先に「全身の健康」を見据えて口腔清掃に取り組んでいただけるよう、アドバイスや情報提供に努めて参ります。「お口をきれいにして健康になりましょう」これも決して言い過ぎではない時代にきているのです。