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ホワイトニングについて

ホワイトニングというとなんとなく「歯が白くなる」というイメージはあると思うのですが、クリーニングとどう違うのか、どのように白くなるのかということについてお話していきたいと思います。

歯の構造と色

基本的な歯の構造として、歯の表層はエナメル質、その内部には象牙質があります。
鏡で歯を見てはじめに目に入る白い部分は、半透明のエナメル質です。その1〜2ミリ内面には
象牙質があります。
半透明のエナメル質を通して象牙質の色を見ていることが「歯の色をみている」ということになります。

着色の原因(外部)

我々が普段から口にする食べ物、飲み物の中には歯の着色の原因になるものがたくさん含まれています。
想像しやすいところでは、コーヒー、紅茶、緑茶、ワイン、カレー類など、食べ物以外ではタバコが挙げられると思います。

毎日食事をすることによって歯には着色物質がつきます。エナメル質は一枚の板ではなく細かい隙間がありますので着色物質は隙間を通って内部に侵入します。歯は脱灰、石灰化を毎日繰り返しますからその間に、内部に取り込まれていきます。脱灰石灰化をくりかえすことによって、歯質の密度が高くなりもともとの色が、濃く見えるようにもなります。

着色の原因(内部)

例外的に体の内部から色素沈着をすることもあります。代表的なものがテトラサイクリン系の抗生物質です。永久歯が形成されるときに一定期間テトラサイクリン系の抗生物質を服用していると、永久歯に特徴的な灰色系の帯状の着色が出てくることがあります。程度にもよりますが、一般的にテトラサイクリン系の着色のホワイトニングの難易度は高いと言えます。

テトラサイクリンによる歯の着色を改善するにはホワイトニングの他に積極的に被せ物などを考えたほうがよい場合もあります。

クリーニングとホワイトニングの違い

いわゆるクリーニングというのは歯の表面についている着色物質を研磨して取り除くことです。
もちろん内部にある着色物質はとれませんが、表面にある着色物質を取り除いただけでも歯は比較的明るく
みえるようになります。ホワイトニングは歯の表面だけではなく、内部に取り込まれてしまった着色物質にも作用し、分解します。ですから、クリーニング以上に歯が白くすることができます。

ホワイトニングの仕組みと種類

ホワイトニング剤は基本的に「過酸化水素」の漂白作用で着色物質を分解していきます。

ホワイトニングの方法には、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯型をとってマウスピースを作り
患者さんご自身でホームホワイトニング用のジェルをマウスピースに注入し二時間ほどつけていただくホームホワイトニングがあります。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングにはそれぞれ特徴があります。
オフィスホワイトニングは基本的に濃度の高い過酸化水素を使うので漂白作用は高いと言えます。
それに対しホームホワイトニングは家で患者さんに使っていただくため過酸化水素の濃度は低く
じっくりと作用させて着色物質を分解していくというものです。
オフィスホワイトニングはエナメル質への作用が高く、じっくり浸透するホームホワイトニングは
象牙質への作用が高いと一般的に言われています。
両方行うのはデュアルホワイトニング(オフィスホワイトニング+ホームホワイトニング)と呼ばれ
歯を白くする効果は一番高いと言われています。

ホワイトニング中の知覚過敏

ホワイトニング中に困ることとしては、非常に軽度のものも含めると7割程度に知覚過敏(しみる症状)が出ると言われています。ほとんどは、ホワイトニングを一時的にお休みすることで解決します。

ホワイトニング期間は、知覚過敏用のジェルや、フッ素(フッ化物)入りのジェルをパックしたり、知覚過敏用の歯磨き粉を使っていただくことで症状の程度や知覚過敏が出る可能性を下げることもできます。知覚過敏が強めに出てしまった場合には鎮痛剤を服用していただくこともあります。

ホワイトニングの限界

ホワイトニングには限界があり、各人のエナメル質、象牙質のもともとの色というものもありますから
同じ条件でホワイトニングを行ったとしても白くなる程度に必ず個人差が出てくることも知っておかねば
なりません。一般的に歯の色が茶系、黄色系のかたはホワイトニングの効果が出やすく、グレー系の
かたは出にくいと言われています。もちろん術前にそのかたそれぞれの歯を拝見し、予想される効果の
出具合についてお話いたします。

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