テペセレクトコンパクトソフト(歯ブラシ)
(画像はテペ社カタログからです)
私が気に入って使っている歯ブラシです。
テペセレクトコンパクトソフトとありますが、
これは「テペ」というスウェーデンの口腔ケア用品メーカーさんの「セレクト」という歯ブラシのシリーズの中で
ヘッドのサイズが「コンパクト」で、毛のかたさが「ソフト」のものという意味です。
どの点が気に入っているかと申しますと、まずはヘッド形状です。
(画像はテペ社カタログからです。画面に合わせて縮小しているので実寸大ではありません)
基本的なヘッド形状が三角形をしています。この三角形の部分が奥まで届くのに効いています。
奥へ届くという性能だけであれば当院で扱っているマキシマというブラシのほうに軍配が上がりますが、
マキシマは到達性能に特化していて細かく磨いていくタイプですので「磨いた感」がなかなか出にくい
という点があります。
ここで好みが分かれます。
テペは中央から根本の広い形状で「磨いた感」がでます。
オールラウンドにバランス良く奥まで届くという「到達性能」と「磨いた感」が両立していると思います。
ヘッドの大きさについては「コンパクト」をおすすめしています。
標準サイズですと北欧成人男性サイズということになるのだと思います。
私は親知らずまではえていて口の大きさもまず日本の標準サイズであろうと思いますが、
それだとヘッドが大きく感じます。ですので、当院にいらっしゃる方々にはコンパクトサイズが広く
おすすめできるであろうと思います。
次に持ち手の太さです。
冒頭の画像でおわかりのようにしっかり太いですよね。太すぎに感じますでしょうか。
この太いグリップは最初扱いにくく感じるかもしれませんが、特に力を抜いて優しく
磨きながら角度を一定に保つのに効果を発揮すると感じます。
毛のかたさについては標準のものですと多少硬く感じます。最近多くの患者さんは磨く力が強い傾向
があると感じています。ですので硬い毛だと必要以上に歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性が高くなります。
だからと言って、スーパーテーパード(先細りのブラシの毛の形状)のやわらかい
ものを選ぶと、今度はプラーク(磨きの残し 細菌のかたまり)をこそげ取るコシが足りません。
先細りのやわらかい毛のものは基本的に歯周病など歯ぐきがはれて出血するときのものと考えてよいと思います。
この「ソフト」はプラークをこそげ取るコシを保ちつつ、歯や歯肉を傷つけすぎないバランスを保っている
と感じます。
以上のような理由で現状この歯ブラシをオールラウンドに活躍してくれる基本的なブラシとしておすすめいたします。
(もちろん市場のすべてのブラシを比較検討したわけではありませんので、良いブラシがあれば是非教えて下さい。)